きぬなう

日常の記録

小学生の夏に帰る

今日は久しぶりに晴れて真夏の暑さだ。小学生の頃は一ヶ月以上ある夏休みの間、こんな晴れた日は外れ遊んでいたんだろうか、などとまた小学生の頃の夏休みを思い出してみる。最近本当にによく脳内が小学生回帰したくなって困る。

父親の仕事の都合で転勤が多かったので小学校は数回変わったが、全てが田舎の学校だった。私立の学校などに通う場合を除いて、一般的には自分の家がある学区内の小学校に入学してそこを卒業し、学区内の中学校に入学する。だから大人になっても実家に帰れば自分が通った小学校がそのまま近くにあり、同級生や幼なじみなどもいて昔話を語り合うことが容易にできる。私にとってはそれがとても不思議で違和感があるのだ。

そんな想いを覆すべく、一昨年の夏に思い切ってツアーを敢行した。自分が通った小学校とその時住んでいた社宅を巡る、同じ県内で2箇所を周遊するプランだ。定員は2名で私と妹。もうワクワクが止まらなかった。

いざ最寄駅に降り立つと、まるっきり変わっているところと全く変わっていないところ、良く憶えている場所と全然記憶にない場所などが視覚を通して記憶の深いところと少しずつ通信し始め、かつての住まいが近づいてくるにつれ今まで脳の隅っこで小さく折りたたまれて保存されていた何かが、一気にぶあっと鮮やかに溢れ出てきた。あの感覚は忘れられない。記憶の流出物は住んでいた社宅からいつもの通学路を通って小学校へと向かう道すがらも容赦なく出続け、収拾がつかなかった。懐かしい、とかそういうことでもなく、なんというか脳内だけではなく体全体で小学生回帰したような体験だった。2箇所のうち1箇所の住まいはもうなかったが、通っていた小学校は2校とも昔のままで田舎の厳しい日差しの下でずっと立ち尽くし眺めた。

なぜか回帰願望があるのは小学生時代だけで、その後中学時代などは結構どうでもよかったりする。それだけ子供の頃というのは五感が敏感で、いろんなものを吸収して記憶に濃く刻み込む特別な時期なんだろう。もしくは脳内がまだ小学生のまま、という気がしなくもないが。

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